SQLとは?基本構文からデータの操作まで徹底解説!
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1. SQLとは何か?
1-1. SQLの歴史
SQL(Structured Query Language)は、データベースと対話するための言語として1970年代に誕生しました。 その開発は、データを効率的に管理し、アクセスする必要性から始まりました。 IBMの研究者たちによって初めて提案されたSQLは、 データベース管理システム(DBMS)の標準的な言語として急速に普及し、 データの構造化と操作の簡素化を実現しました。 その後、SQLはアメリカ国家規格協会(ANSI)と国際標準化機構(ISO)によって標準化され、 多くのデータベース製品で採用されるようになりました。
1-2. SQLの機能
最も基本的な機能は、データの検索です。 SELECT文を使用することで、必要な情報をデータベースから取り出すことができます。 また、新しいデータをデータベースに加えたい場合は、INSERT文を使って行います。 データベース内の情報は常に最新でなければならないため、 既存のデータを変更するUPDATE文も重要な機能の一つです。 そして、不要になったデータを取り除く際にはDELETE文が用いられます。 これらの基本的な操作を組み合わせることで、データベース内の情報を柔軟に管理することが可能になります。
2. SQLの基本構文
2-1. SELECT文
データベースに蓄積された情報の中から、必要なデータを取り出す際にはSELECT文が欠かせません。 このSELECT文は、SQLの中でも特に頻繁に使用される基本的な構文の一つです。 具体的には、「SELECT 列名 FROM テーブル名;」という形式で記述し、 指定したテーブルから一つまたは複数の列を選択して表示します。 例えば、顧客情報が格納されたテーブルから、名前とメールアドレスだけを取り出したい場合、 「SELECT 名前, メールアドレス FROM 顧客テーブル;」というクエリを実行します。
2-2. WHERE句
SELECT文でデータを取得する際、特定の条件に合致するデータのみを抽出したい場合にはWHERE句が不可欠です。 WHERE句はSELECT文の後に続けて、「WHERE 条件式」という形で使用します。 例えば、特定の顧客の情報のみを取得したい場合、 「SELECT * FROM 顧客テーブル WHERE 顧客ID = 1;」と記述することで、顧客IDが1のデータのみが選択されます。 また、複数の条件を組み合わせることも可能で、「AND」や「OR」を用いて、 「SELECT 名前 FROM 顧客テーブル WHERE 地域 = '東京' AND 年齢 > 20;」のようにすると、 東京に住む20歳以上の顧客名のみを抽出できます。
3. データの操作
3-1. データの挿入(INSERT文)
データベースに新鮮な情報を加える際には、INSERT文が欠かせません。 この命令文は、まさにデータの「挿入」を行うためのものです。 具体的には、INSERT INTOというキーワードを使い、どのテーブルにどのようなデータを加えたいのかを指定します。 例えば、顧客情報を管理するテーブルに新しい顧客データを加えたい場合、 まずはテーブル名を指定し、次に挿入したいデータのカラム(項目)を列挙します。 そして、VALUES句を用いて、それぞれのカラムに対応する具体的なデータを入力します。 この一連の流れをマスターすることで、データベースに新たな価値を生み出すことが可能になります。
3-2. データの更新(UPDATE文)
顧客の住所変更、商品価格の更新、在庫数の変動など、 様々なシーンで既存のデータを正確に反映させる必要がある場面で重要なのがUPDATE文です。 このSQLコマンドを使用することで、特定のデータを効率的に最新の状態に保つことができます。 UPDATE文の基本的な構文は、UPDATE テーブル名 SET カラム名 = 新しい値 WHERE 条件; という形をとります。 SET句では、変更したいカラムと新しい値を指定し、WHERE句でどのデータを更新するか条件を設定します。 例えば、ある顧客の電話番号を変更する場合、 顧客IDを条件にして特定のレコードの電話番号カラムのみを新しい番号に更新します。
4. データの整理と集計
4-1. GROUP BY句
データベース内の情報を有効に活用するためには、データの整理が不可欠です。 SQLにおける「GROUP BY句」は、その強力なツールの一つであり、同じ値を持つデータをグループ化し、 集計する際に使用されます。 例えば、商品のカテゴリごとの売上を知りたい場合、GROUP BY句を使ってカテゴリごとにデータをまとめ、 SUM関数で合計を計算することができます。 このように、GROUP BY句はデータを分類し、 それぞれのグループに対してCOUNT、SUM、AVGなどの集計関数を適用することで、 ビジネスの意思決定に役立つ情報を抽出するのに役立ちます。 ただし、GROUP BY句を使用する際には、SELECT文に指定するカラムは集計関数を使用するか、 GROUP BY句に含まれるカラムである必要があります。 このルールを守ることで、正確で意味のあるデータ集計が可能になります。
4-2. ORDER BY句
データの分析やレポート作成において、情報を見やすく整理するための機能が「ORDER BY句」で、 データを特定の順序で並べ替える際に使用されます。 例えば、顧客リストを年齢や購入金額の昇順、降順でソートしたい場合、 ORDER BY句を利用して簡単に実現できます。 この機能を使うことで、最も古いデータや最新のデータを素早く把握したり、 トップセールスの商品を一目で確認することが可能になります。
まとめ
SQLは、データベース管理と分析の中心的な役割を担い、効率的なデータ操作を可能にします。 AIや機械学習と組み合わせることで、より高度なデータインサイトが得られ、企業の意思決定を支える基盤となります。今後もSQLのスキルは、データ駆動型社会において不可欠なものとなるでしょう。
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