HTML入門:基本から理解するウェブページの構造

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プログラミングのカテゴリーにおいて、HTMLはウェブ開発の入門として不可欠なスキルです。ウェブページの骨組みを支えるHTMLの役割から、タグの使い方、さらにはSEOとの関連性に至るまで、 HTMLの世界を広げるための情報を網羅的に解説します。

1. HTMLとは何か?

HTMLタグとその説明が表示されたコンピューターモニター

HTMLは「HyperText Markup Language」の略で、ウェブページを作成するためのマークアップ言語です。 ウェブの世界では、HTMLがなければページは形を成しません。 タグを使ってテキストや画像などのコンテンツを構造化し、ブラウザが解釈できる形にします。

1-1. HTMLの基本構造

ウェブページの土台となるHTMLの基本構造を見ていきましょう。 HTMLの書き出しは、ドキュメントタイプ宣言()から始まります。 これは、その HTML ファイルで使用している HTML のバージョンを宣言することを意味するため、 その文書内では、宣言したHTMLやXHTMLのバージョンで定められているルールを守って ソースを記述しなくてはなりません。 つまり、制作者の意図するレイアウトにするための宣言ということです。 続いて、タグで全体を囲み、その中に二つのセクションを配置します。 セクションでは、ページのタイトルやメタデータ、スタイルシートのリンクなど、ページに関する情報を記述します。 セクションには、実際にブラウザで表示されるコンテンツが含まれます。 ここにはテキスト、画像、リンクなど、ページを構成する要素が挿入されます。 このシンプルな構造が、ウェブページの基盤となり、さまざまなコンテンツを支える骨組みとして機能します。

1-2. HTMLの歴史と進化

HTMLの歴史は、1991年にティム・バーナーズ=リーによって初めて提案されたことに始まります。 当時は、単純なテキストをマークアップするための基本的なタグのみで構成されていました。 その後、ウェブの急速な発展と共に、HTMLも進化を遂げてきました。 1995年にはHTML 2.0が発表され、フォームやテーブルなどの新しい要素が追加されました。 さらに、スタイルシートやスクリプト言語のサポートが強化されたHTML 4.01が1999年に登場し、 ウェブデザインの可能性が広がりました。 そして、2014年にはHTML5が正式にW3Cの勧告となり、オーディオやビデオなどのマルチメディア要素の統合、 セマンティックなウェブ構造の導入が行われました。 これにより、ウェブアプリケーションの開発がより容易になり、ウェブの機能が大きく拡張されました。 HTMLの進化は、ウェブ技術の進歩と密接に関連しており、常に最前線で進化を続けています。

2. HTMLの基本的なタグ

テキストや画像などのコンテンツを適切に配置し、構造を定義する役割を持つタグについて解説します。

2-1. 見出しと段落のタグ

ウェブページの構成において、見出しと段落は文章の骨格を形成します。 HTMLでは、これらを表現するために特定のタグが用意されています。 見出しには「h1」から「h6」までのタグがあり、重要度に応じて使用します。 「h1」は最も重要な見出しで、通常はページのタイトルに使われます。 一方、「h2」から「h6」はサブタイトルやセクションの見出しとして活用され、情報の階層構造を明確にします。 段落の記述には「p」タグを使用し、テキストを一つのブロックとしてまとめることができます。 これらのタグを適切に使うことで、読みやすく、構造的に整ったコンテンツを作成することが可能です。 また、検索エンジンはこれらのタグを重要な手がかりとして利用し、ウェブページの内容を理解します。 そのため、SEO対策としても見出しと段落のタグの正しい使用は不可欠となります。

2-2. リストとリンクのタグ

ウェブページでは情報を整理して提示することが重要です。 その際に役立つのがリストタグです。 順序がない箇条書きのリストを表示する際に使用する場合は「ul」タグで作成し、 各項目は「li」タグを用いてリスト化します。 これは、買い物リストやレシピの材料など、順序を問わない情報の整理に適しています。 一方、順序があるリストは「ol」タグを使用し、手順やランキングなど順序が重要なリストを作成する際に利用します。 また、ウェブページを相互につなぐリンクは「a」タグで作成され、href属性によってリンク先のURLを指定します。 例えば、テキストや画像をクリックすることで別のページに遷移することができます。 リストとリンクはウェブデザインの基本であり、これらを理解し活用することで、 訪問者の利便性を高めることができるのです。

3. HTMLでのページレイアウト

HTML5のロゴとマルチメディア要素が表示されたウェブページ

続いて、ウェブページの見た目を整える際に欠かせない、ページレイアウトについて解説します。

3-1. ブロックレベル要素とインライン要素

ウェブページをデザインする際には、ブロックレベル要素とインライン要素の理解が不可欠です。ブロックレベル要素は、新しい行から始まり、幅いっぱいに広がるコンテナのような役割を果たします。例えば、段落を表す タグや、各種見出しを示すからまでのタグがこれに該当します。これらは文章の構造を整えるのに役立ち、読みやすいコンテンツ作りに欠かせません。一方、インライン要素はテキストの流れを崩さずに、特定の部分にスタイルを適用するために使用されます。強調を示すタグや、斜体を表すタグ、リンクを挿入するタグなどがこれにあたります。これらは文章内で自然に見せるために重宝され、ユーザーの注目を引くキーワードやフレーズを際立たせるのに役立ちます。ブロックレベル要素とインライン要素を適切に使い分けることで、整理された見やすいウェブページを作成することができるのです。

3-2. テーブルとフォームの構築

ウェブページにおいて、情報を整理して表示する際にはテーブル(table)が非常に有効です。 テーブルは行(tr)と列(td)を使ってデータを格子状に配置し、スケジュールや価格表などを見やすく整理できます。また、見出しセル(th)を用いることで、各列や行の内容を明確に示すことが可能です。 さらに、colspanやrowspan属性を駆使することで、セルを結合し、より複雑なレイアウトも実現できます。 一方、フォーム(form)はユーザーからの情報入力を受け付けるために不可欠です。 入力フィールド(input)、選択メニュー(select)、チェックボックス(checkbox)、ラジオボタン(radio)など、様々な入力コントロールを提供し、ユーザーが情報を簡単に送信できるようにします。

4. HTML5の新機能

HTML5は、従来のHTMLでは実現できなかった機能が多数追加され、 ウェブアプリケーションの開発がより柔軟になりました。

4-1. セマンティック要素

ウェブページを訪れる人々にとっても、検索エンジンにとっても、 コンテンツの構造が明確であることは非常に重要です。 ここで登場するのがセマンティック要素です。 セマンティック要素とは、その名の通り、コンテンツの意味を明確にするHTMLのタグのこと。 例えば、articleタグは独立したコンテンツを、sectionタグはウェブページ内の特定のセクションを、 navタグはナビゲーションリンクの集まりを示します。 これらの要素を使用することで、ウェブページの構造がより理解しやすくなり、 ユーザーにとってナビゲートしやすいページを作成することができます。

4-2. マルチメディアとグラフィックス

またHTML5では、ウェブページに動画や音声、そして複雑なグラフィックスを直接組み込むことが可能になりました。 これを実現するのが、video、audio、そしてcanvas要素です。 videoタグを使えば、YouTubeのような動画共有サイトに依存せずに、 ウェブページ上で直接動画を再生することができ、また、audioタグにより、 音楽やポッドキャストなどの音声コンテンツを簡単にウェブサイトに埋め込むことが可能です。 さらに、canvas要素は、JavaScriptと組み合わせることで、 動的な2Dおよび3Dグラフィックスを描画する強力なツールとなります。

5. SEOとHTMLの関係

整理されたデスクとベストプラクティスのメモが横にあるHTMLコードが表示されたコンピューター

ウェブサイトが検索結果で上位に表示されるかどうかは、HTMLの書き方に大きく左右されます。 検索エンジンはHTMLの構造を解析し、コンテンツの重要性を判断するため、適切なタグの使用がSEOには不可欠です。

5-1. メタタグとSEO

SEO対策を行うにあたって中心にあるのが、メタタグの最適化です。 特に、titleタグとmeta descriptionは、検索結果に直接表示されるため、その重要性は非常に高いです。 titleタグは、ウェブページのタイトルを示し、 ユーザーが検索結果からページの内容を判断する際の最初の指標となります。 一方、meta descriptionは、ページの簡潔な説明文であり、クリックを促すための重要な要素です。 これらのタグを適切に設定することで、検索エンジンはページの内容を正確に理解し、 ユーザーにとって有益な検索結果を提供することができます。 また、キーワードを適切に組み込むことで、検索クエリとの関連性を高め、検索順位の向上にも寄与します。 SEO対策としてメタタグを最適化することは、ウェブサイトの訪問者数を増やし、 より多くの潜在顧客にリーチするための基本的かつ効果的な手法です。

5-2. 構造化データとリッチスニペット

検索エンジン最適化の次のステップとして、構造化データの活用が挙げられます。 これは、ウェブページのコンテンツを検索エンジンが理解しやすい形式でマークアップする技術です。 例えば、レシピやイベント情報、製品のレビューなど、特定のデータを構造化することで、 検索結果にリッチスニペットとして表示される可能性が高まります。 リッチスニペットは、検索結果において通常のテキストリンクよりも目立つ情報を提供し、 ユーザーのクリック率を向上させる効果があります。 これにより、ウェブサイトへのトラフィック増加に繋がるのです。

まとめ

HTMLの基本構造から始まり、タグの使い方、ページレイアウトのコツ、HTML5の新機能、そしてSEOとの関連性に至るこれらの知識を活かし、次は実際にコードを書いてみたり、気になっているサイトの作りを見みたりして行きましょう。

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