APIの基礎から応用まで: 技術者必見の総合ガイド

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APIの基本から応用に至るまでの知識を解説します。

1. APIとは何か?

オフィスのホワイトボードに描かれたREST, SOAP, GraphQLなどのAPIの種類の図

APIとは、アプリケーションプログラミングインターフェースの略で、ソフトウェアやアプリケーションが互いに通信するためのルールや仕様を指します。例えば、天気予報アプリが気象情報を提供するサーバーからデータを取得する際にAPIが使われます。

1-1. APIの歴史

APIの歴史は、コンピュータ技術の進化と密接に関連しています。 1960年代にオペレーティングシステムの内部でのみ機能する簡単なインターフェースとしてAPIが登場し、その後1980年代にはネットワーク技術の発展に伴い、異なるシステム間でのデータ交換を可能にするAPIが誕生、1990年代にはインターネットの普及と共に、Web APIが登場し、情報の共有が一層容易になりました。 近年では、より柔軟で強力なAPIの形態としてGraphQLが注目されています。

1-2. APIの主な機能

APIの主な機能は、異なるソフトウェアやアプリケーション間でデータをやり取りし、機能を共有することです。 例えば、ソーシャルメディアのプラットフォームが外部のアプリケーションにユーザー情報の取得を許可する場合、 APIがその架け橋となります。 リクエストを受け取り、適切なデータやサービスを提供することで、開発者が既存のサービスを再利用し、 新しいアプリケーションを迅速に構築できるようになりました。 また、APIは異なるプラットフォームやデバイス間での互換性を保証し、 幅広いユーザーにサービスを提供するため重要な役割を担っています。

2. APIの種類

APIは様々な形で存在し、それぞれに特色があります。 今回は代表的なREST APIと、SOAP APIについて解説します。

2-1. REST API

REST APIを簡単に説明すると、ウェブ上でデータを送受信するための約束事やルールのようなものです。
例えば、REST APIを使って天気情報を取得するとしましょう。
これは、天気情報を提供するサービスと通信する方法です。

①リクエスト(Request)
まず、天気情報を知りたいと思ったら、ウェブブラウザやプログラムを通じて特定のウェブサービスに対して「教えてください、今の天気は何ですか?」というリクエストを送ります。

②エンドポイント(Endpoint)
ウェブサービスは、その情報にアクセスするための特定の場所を決めています。これをエンドポイントと呼びます。例えば、天気情報を提供するサービスならば、「/weather」というエンドポイントが考えられます。

③HTTPメソッド
リクエストを送る際に、どのようなアクションを行うかを指定する必要があります。REST APIでは、よく使われるのがHTTPメソッドです。例えば、天気情報を取得する場合、GETメソッドが使われます。

④レスポンス(Response)
サービスはリクエストを受け取り、その結果を返します。これがレスポンスです。天気情報の場合、JSON形式で「晴れ」「雨」「曇り」などが含まれるかもしれません。簡単に言えば、REST APIはウェブ上で情報を要求して、その結果を得る手段です。これにより、異なるウェブサービスやプログラムが互いに情報をやり取りできるようになります。

2-2. SOAP API

REST APIと同様に、ウェブ上で情報をやり取りする手段の一つです。 SOAPはXML(Extensible Markup Language)を使って情報をやり取りする方式になります。

3. APIの設計と開発

APIセキュリティを象徴するセキュリティロックアイコンとコードが映るコンピュータ画面

APIを設計する際には、その機能性だけでなく、将来の拡張性やメンテナンスのしやすさも考慮する必要があります。

3-1. API設計の原則

APIを設計する際には、いくつかの原則を押さえておくことが重要です。
①ユーザビリティを考慮し、開発者が直感的に理解しやすいインターフェースを心がけましょう。
②拡張性を意識した設計を行い、将来的な機能追加や変更に柔軟に対応できるようにします。
③セキュリティも重要な要素であり、データの保護とプライバシーの確保を怠らないようにしましょう。
④バージョニング戦略を策定し、APIの更新が利用者に影響を与えないように配慮することも大切です。

これらの原則を踏まえた上で、APIの設計に取り組むことで、使いやすく、長期にわたって信頼性の高いAPIを提供することが可能になります。

3-2. API開発ツール

API開発をスムーズに進めるためには、適切なツールの選定が欠かせません。 例えば、APIの設計段階で役立つ「Swagger」「Postman」は、開発者にとって強力な味方となります。 Swaggerは、APIの仕様を視覚的に設計し、ドキュメント化することができるツールで、APIのテストやモックサーバの構築も可能です。 一方、PostmanはAPIのリクエストを簡単に作成・テストできる機能を提供し、チームでの共有も容易に行えます。

4. APIセキュリティ

不正アクセスやデータ漏洩などの脅威からAPIを守るためには、適切なセキュリティ対策が必要不可欠です。

4-1. 認証と認可

APIを利用する際には、セキュリティが重要な要素です。 特に「認証」「認可」は、APIの安全性を保つために不可欠なプロセスです。 認証(Authentication)は、ユーザーが自分だと主張するアイデンティティを確認するプロセスです。 一方、認可(Authorization)は、認証されたユーザーが特定のリソースにアクセスする権限を持っているかを管理するプロセスです。 これらを、適切に実装することが求められます。

4-2. セキュリティのベストプラクティス

APIセキュリティを確実にするためには、以下の手順を行いましょう。
①HTTPSを使用してデータの暗号化を行い、通信の安全を保証します。
②APIキーを利用して、不正なアクセスを防ぎます。APIキーは定期的に更新し、古いキーは無効化することが重要です。
③入力データの検証を徹底し、攻撃からAPIを守ることも必要です。エラーハンドリングにも注意を払い、詳細なエラーメッセージが攻撃者に情報を与えないように配慮することが求められます。
④レートリミットを設定して、DDoS攻撃などによるサービスの停止を防ぎます。
セキュリティは常に進化しているため、最新の脅威に対応するためにも、定期的な見直しとアップデートが不可欠です。

APIの分析とトレンドを表示する未来的なダッシュボードを分析する人物

まとめ

APIの世界は、技術の進化と共に絶えず変化しています。 今後もAPIの進化に注目し、その可能性を最大限に活かしていきましょう。

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